我が家の第3子も1歳になりました。
1歳のお祝いをしながら、これって「アメリカ流だな」と思ったので、お話したいと思います。
この記事を読むとわかること
- 日本の1歳の誕生日のお祝い
- アメリカの1歳の誕生日のお祝い
- アメリカの保育園での1歳誕生日のお祝い
どんな風に1歳の誕生日をお祝いしよう?と悩んでいる方のアイディアになると思います。
Contents
日本の1歳のお祝い
日本での1歳のお祝いと言えば、一升餅を背負わせたり、選び取りをさせますよね。
(東日本では「立ち餅」「転ばせ餅」と言って、お餅を投げつけるほか、歩けなくなるまで背中のお餅を増やすほか、九州では「踏み餅」と言って、一升餅の上に立たせる風習があります。)
一升餅を風呂敷で包んで赤ちゃんに背負わせるのは、「一生(一升)食べ物に困らないように」「丸いお餅のように円満な人生が送れますように」という願いが込められています。
選び取りは「将来占い」として、子どもの前にいくつかの品物を置き、子どもが何を取るかで将来を占うものです。
定番は ①お金持ちになる「お金や財布」 ②勉学の道に進む「筆」 ③商売上手になる「電卓」 ④料理人になる「箸」 ⑤美容師やデザイナーになる「はさみ」 ⑥大きな家を建てる「定規」があります。
選び取りで使われる品物に決まりはないので、⑦スポーツ選手になる「ボール」や ⑧おしゃれになる「鏡」など、自由な発想で取り入れると面白いですね。
第3子は一升餅を背負わせても平気でハイハイで動き回り、つかまり立ちをしていました。
第1子・第2子は泣いて嫌がったので、予想外の反応で驚きました。
選び取りは、定番に加え、家族一人ずつ「物」と「その意味するものを」を選びました。
一番興味を示したのは、医療系・薬剤師になる「サプリメント」でした。
上の子どもたちも「物」を選んでいたので、自分が選んだものが選ばれるか、とても盛り上がりました。
日本での1歳のお祝いは、両親、または祖父母を招待しての家族でのお祝いがメインです。
アメリカの1歳のお祝い
アメリカの1歳のお祝いはとにかく盛大です。
家族のみならず、友達家族も招待します。
アメリカでは日本のように1年もの育児休暇はないので、私の周りでは赤ちゃんが生後6週間~遅くても半年くらいまでに職場復帰する人が多いです。
ですから、保育園の友達や先生を招待している人も多くみられます。
第1子が電話でアメリカの叔母と話しているときに、「誕生日パーティーを開く」と言いました。
すると叔母は「誰が来るの?」と聞き、第1子は「??」となっていました。
日本で育ち、誕生日は家族でしか過ごしたことのない我が子は、誕生日パーティーに誰かが来るとは考えていなかったようです。
一方でアメリカ人の叔母は、誕生日パーティーなのだから友達がたくさん来るものだろうと思っていました。
誕生日パーティーの準備は1カ月以上も前から
アメリカで誕生日パーティーと言えば、家族にもよりますがたくさんの人を招待します。
特に1歳の誕生日パーティーは盛大です。
準備は1カ月以上も前から。
まず、部屋のデコレーションを注文します。
女の子ならプリンセスやユニコーン、男の子なら恐竜や乗り物が人気ですね。
テーマを決め、テーマに合った部屋の飾りや風船を用意します。
主役の赤ちゃんの服もこの日のために用意しています。
その他、食べ物の注文、飲み物の用意、紙皿やナプキンもテーマに合ったものを選びます。
そして、1歳の誕生日に欠かせない「ケーキ」の注文です。
また、子どもたちがたくさん参加するパーティーなので、子どもが遊べるようにお家の庭に大きなバウンスハウスを用意したりします。
「ピニャータ」といって、日本のくす玉のように紙で作られた型紙の中にキャンディを入れ、それを上から吊るして、棒でたたいて割るゲームのための「ピニャータ」の用意も必要です。
アメリカの誕生日パーティーは準備から大変そう。
筆者は日本で子育てしているので、このパーティーを開催したことはありませんが、アメリカや日本に住んでいるアメリカ人に招待されてパーティーに参加したことはあります。
誕生日ケーキ
アメリカで1歳の誕生日。
ケーキはどんなものを食べるの?と思うかもしれませんね。
日本ではまだ離乳食の時期なので、1歳の誕生日ケーキは「食パン・水切りヨーグルト・果物」を使って作る感じですね。
アメリカは、大人が食べるものと変わらないものを用意します。
色もしっかりついていて、テーマに沿ったデザインのケーキだったり、カップケーキです。
そもそもアメリカでは日本のような離乳食の進め方ではないので、1歳くらいの子どもだと、すでに大人が食べるものと同じものを小さく切ってあるものを食べています。
ケーキを手作りする家庭より、注文する人の方が多いです。
スマッシュケーキ
英語で smash (スマッシュ)とは、「壊す」という意味です。
スマッシュケーキ とは、まさに赤ちゃんが初めてのケーキを手づかみで握りつぶしながら豪快に口にする様子を大人たちが写真に残す、1歳の誕生日のハイライトです。
赤ちゃんのために用意されたホールケーキを赤ちゃんが豪快に食べます。
顔も体もクリームだらけ。
そのため、おむつだけの状態で食べさせる光景もよく目にします。
この様子が、とってもかわいいので、盛り上がること間違いなしです。
我が家も小さく作った手作りのケーキでこのスマッシュケーキをしました。
食パンと水切りヨーグルト、果物、ボーロで簡単に作れます。
やっぱり顔中がクリームだらけになってカワイイ。
普段こんなに豪快に食べさせてあげることもないので、赤ちゃんにとっても貴重な体験ですね。
ちなみにうちは、第1子・第2子はろうそくの火に興奮していたのですが、第3子は大泣きでした。
花火のときは大興奮だったんですけどね。
スマッシュケーキは床が汚れるので、下にビニールシートを敷くなどして対処しましょう。
ピニャータ
1歳の誕生日で赤ちゃんにはまだ難しいですが、招待した子供たちが盛り上がるのがピニャータです。
ピニャータはアメリカの誕生日では定番のイベントです。
ピニャータは、日本のくす玉のように、紙で作られた型紙の中にキャンディやお菓子が入っており、上から吊るしたものを棒でたたいて割るゲームです。
スイカ割のように、目隠しをして、棒でたたき、割れると中のキャンディが落ち、子どもたちはみんなで拾います。
ピニャータの形も子どもが好きなキャラクターで作られています。
1歳の赤ちゃんには、写真だけでもピニャータを割ろうとしている姿を残せると可愛いですよね。
誕生日会に呼ばれたら
このように大勢の人を招待して行われるアメリカの誕生日会。
招待されたら、プレゼントを持って行きましょう。
仲のいい友達なら、2,000円~3,000円くらいのものでしょうか。
誕生日会を開催する側ももてなしのための食事等準備してくれています。
また、参加した子どもにはちょっとしたお土産(シールや貼るタトゥーなど)も用意してあるので、それに見合うプレゼントは必要です。
アメリカ保育園の誕生日
日本の保育園や幼稚園では毎月誕生日会がありますね。
先生が誕生日カードを作ってくれていたり、ちょっとしたプレゼントがあったりします。
アメリカの保育園では、子どもの誕生日近くになると保護者にクラスで誕生日のお祝いをしたいか伺います。
慣れている保護者は保護者側から申し出があります。
ここでは0歳児クラス、1歳を迎える赤ちゃんの場合を説明します。
クラスで誕生日のお祝いをすると決まると、日にちを決定し(週末ではない限り、誕生日当日です)、時間を保護者に伝えます。
時間は午睡後、おやつの後の2時半過ぎです。
1歳の誕生日に保護者はカップケーキやケーキを用意し、保育園に持ってきます。
そのため、0歳児クラスでの誕生日会なので、ほかの子どもたちの保護者に誕生日会で用意されるカップケーキやケーキを子どもに食べさせても大丈夫かの確認を取ります。
そして当日。
子どもたちの午睡中、部屋を誕生日仕様に飾り付け、保護者とともに用意されたケーキでお祝いをします。
1歳前後の子どもはみんなでケーキを食べるので、あちらこちらで「スマッシュケーキ」が展開されます。
甘いものを食べるので、午後の子どもたちは少しハイになりますね。
まとめ
アメリカの1歳誕生日
- 誕生日パーティーはたくさんの人を招待
- 準備は1カ月以上も前から
- テーマを決めて飾りやケーキを統一しておしゃれに
- 赤ちゃん専用のホールケーキ
- スマッシュケーキがイベントのハイライト
- 子どもが喜ぶゲームも盛りだくさん
- 呼ばれたらプレゼントの準備を
- 保育園でも誕生日祝いにみんなでケーキを食べる
スマッシュケーキは家でも簡単に取り入れられるので、家庭でも可愛い姿を写真に残せますね。
スマッシュケーキは日本でも流行ってきているみたいですよ。
ピニャータも子どもたちは盛り上がるので、日本でも楽しそうだと思いましたが、日本では友達を招待しての誕生日パーティー自体があまりないですね。
クラス内で誰を呼んだ、呼んでないというトラブルにもなりそうですし、招待される誕生日会が多いと家庭への負担も多いです。
ピニャータは流行らないかな?
身内だけの誕生日会でも、小さなピニャータを取り入れると、子どもたちは十分盛り上がるはずです。
1歳のプレゼントはどうしよう と悩んでいたら…
手作り靴のプレゼントはどうですか?
実用的ではないけれど、思い出に残せます。
母親・父親と片方ずつ作ります。
作り手が違うので出来上がりも左右で違いますが、思いを込めながら作った靴。
私も作りましたが、思い出の品です。
以上、アメリカの1歳の誕生日についてまとめました。
「1歳の誕生日、どうしよう」と悩んでいる方は参考にされてください。
思い出と可愛い写真がたくさん残せる誕生日になるといいですね。