あなたは日本語と英語の「バイリンガル」と聞くとどんなイメージを持ちますか?
多くの人は日本語でも英語でも会話をスムーズにできる人を想像するのではないでしょうか?
実は一言に「バイリンガル」と言っても、「バイリンガル」の中にもレベルがあります。
「バイリンガル」は大きく分けて次の3つに分類することができます。
この記事では、バイリンガルの3つのレベルについて詳しく説明します。
この記事を読んだらわかること
- バイリンガルの3つのレベルについて
- 子どもをバイリンガルに育てるのが難しい理由
Contents
バイリンガル 3つのレベル
バイリンガルには3つのレベルがあり、それらは以下のように分類されます。
- 「聞く・話す」ができる
- 「読む・書く」ができる
- 「文化を理解」している
2つの言語を「聞く・話す」ことができる
聞く・話す
このレベルでは日本語・英語ともどちらも理解し、会話ができるレベルです。
我が子の通う幼稚園には、毎年何人かアメリカ人の子供が入園してきます。
その子たちの様子をみていると、卒園までにはかなり日本語も上達しているように感じます。
もちろん家庭での言語は英語ですから、英語の方が堪能ですが、子ども同士遊ぶには問題ないレベルに感じますし、先生の指示にもきちんと従うことができています。
2つの言語を「読む・書く」ことができる
読む・書く
このレベルでは、日本語・英語の読み書きがどちらも正しくできるレベルです。
会話はその環境に置かれるとある程度自然に身についていくものですが、この「読み・書き」レベルのバイリンガルを目指すには、本人も家族もかなりの労力が必要です。
うちの場合は、年長になってから本格的に英語の「読み・書き」をおうちで取り組み始めました。
日本語に関しては、幼稚園での取り組みもありますし、自然と興味がわき、ある程度習得しています。
小学生になると、学校の授業で習うので、幼稚園の間はおうちでは特に勉強はしていません。
2つの言語を話す国の「文化を理解」している
バイカルチャー
このレベルではただ単に「言語」という枠を越えて、それぞれの文化を理解し、身に着けているというレベルになります。
このレベルに至るには、やはり両国での生活を経験しないと難しいと思います。
日本のお笑い番組を観ても、アメリカのお笑い番組を観ても面白いと思えるレベルですね。
このレベルを目指すなら、小・中学生までの間には留学させておきたいと筆者は考えます。
子どもをバイリンガルに育てるのが難しい理由
このように、バイリンガルと言ってもその中には3つのレベルがあることがわかります。
私の子供も父親の母国語が英語なので周りからは羨ましがられますが、家庭で何もしなければ、ほぼ100%バイリンガルにはならないでしょう。
日本に住んでいる所謂ハーフの子は、それでも会話レベルのバイリンガルはそれなりにいると思います。
それは、ほとんどの場合、外国語を母国語とする親が、日本語をほとんど話せないケースが多いからではないかと私は思っています。
ですから、自然と家庭での会話が日本語以外になります。
しかし、私がアメリカに住んでいたときに知り合ったハーフの子供たちで、バイリンガルの子を私は一人しか知りません。
そしてその子は、子どものときに日本に住んでいた子なので、少し例外ですね。
20人くらいの子どもたちと出会っているので、バイリンガルな子はわずか5%くらいです。
もちろん、地域的なこともあると思います。
例えば、日本人学校が近くにあるだとか、日本人が多い地域に住んでいるとまた違うと思います。
ただ、私が知っているアメリカに住むハーフの子どもたちがなぜ英語しか話せないのか・・・
それは、家での会話が英語、そして学校でも英語だからです。
幼少期は母親の影響で日本語を理解している子が多いですが、学校に行き始めると日本語を話す機会は減ってしまっています。
そして母親も日本語がうまく話せない子と向き合うよりも、英語で会話してしまったほうが楽になってしまうのです。
私の知っているアメリカに住んでいる日本人女性のほとんどが、英語を話せ、仕事もされています。
そうすると、限られた時間の中での会話は英語となり、子どもも英語しか理解できなくなってくるわけです。
まとめ
バイリンガルには3つのレベルがあります。
- 「聞く・話す」
- 「読む・書く」
- 「文化の理解」
我が子をバイリンガルに育てたいと思っていても、そのためには親も子も、相当な意思と努力、目標をもっていなければ達成は難しいことが私の見てきた家族からわかりました。
私はアメリカへ語学留学中、この「バイリンガル」のテーマに興味を持ち、レポートを書いたことがあります。
次の記事では、「子どもをバイリンガルに育てるには」のテーマで書いているので、子どもの英語教育に興味がある方は読んでください。