この記事では、アメリカのおむつについて説明します。
第1子をアメリカで出産、第2子以降を日本で出産して気づいた点。
また、アメリカの保育園で働いて気づいた点を説明します。
アメリカにはパンツタイプのおむつがない!?
筆者は我が子を布おむつで育てました。
そのため、第1子に関しては紙おむつはお出かけのときなど、限られたときにしか使用していませんでした。
その間の育児では紙おむつに対する疑問はなく過ごしていたのですが…
第1子1歳の時に日本に帰国し、1年後第2子を出産します。
そして、第2子が2歳になる頃、アメリカの家族を訪れた時、カルチャーショックを受ける出来事が起きたのです。
主人の家族へ会うための帰省(旅行)ですから、日本からはまず必要最低限のおむつを持ち、あとはアメリカで買えばいいと思っていました。
そしてまず、主人にアメリカの大きなお店(Target)へおむつを買いに行ってもらいました。
このとき我が子は2歳になろうとしていた頃ですから、パンツタイプのおむつを頼んだのですが…
(寝返りもして、動き回るようになる6ヶ月頃以降には、パンツタイプの方が履かせやすく、パンツタイプに移行する人が多いのではないでしょうか。)
予想していたものとは違いました。
「これしかなかった」という主人に、「そんなわけはない」と違うお店(Walmart)に一緒に行ったところ、本当に主人が買ったものしかなかったのです!
アメリカではおむつはDiaperといって、日本でいうテープタイプしかありません。
パンツタイプになっているのはPull-Upsといって、トイレトレーニング用のものです。
おむつとは違い、濡れたのが子どもにも感じやすく作られています。
サイドがテープとなっているもので、売られている状態では、サイドのテープはついていてパンツの形です。
しかし、サイドは、粘着力の弱いテープのようになっているので、
①テープをはがしてテープタイプのおむつのようにも使うことが可能ですし、
②テープははがさず、日本のパンツタイプのようにはかせて、脱がせるときにテープをはがすといったことも可能です。
ただ、粘着力が弱いので、テープタイプのように使ったときは、これでちゃんとずれないかな?という心配も少しありました。
また、吸水性についてもおむつと比べて心配がありました。
このときは、「なんで日本みたいなパンツタイプのおむつがないんだろうね」となったのですが、私がアメリカの保育園で働き始めて、その理由がわかりました。
アメリカでテープタイプのおむつしかない理由
アメリカでテープタイプのおむつが主流な理由。
それは、アメリカでは靴を脱ぐという文化がないからです。
最近では多くの家庭で靴を脱ぐことが増えてきていますが、まだ靴を脱がない家庭も多く存在します。
公共施設では、靴を脱いで上がるところは思いつきません。
もちろん、保育園もそうです。
そうなると、靴を履いた状態でおむつを替えます。
想像してみてください。
靴を履いたままパンツタイプのおむつを替えようとすると、靴を脱がせ、ズボンも脱がせ、また履かせなくてはいけません。
とても手間と時間がかかってしまいますね。
その分、テープタイプではこの靴とズボンの脱ぎ履きの必要がありません。
このように考えると、なぜアメリカではテープタイプのおむつが主流なのか納得がいきます。
Pull-Upsは2歳以降のトイレトレーニングをはじめる段階で取り入れる家庭が多いです。
これは子どもにパンツの脱ぎ履きを教える意味合いもあります。
もちろん、失敗もあるので、そのときは靴を履いたままでもPull-Upsが履き替えれるように、サイドも粘着性のテープになっていて、テープタイプのおむつのようにも使うことが可能です。
このPull-Upsもテープタイプのおむつも、こどもを寝かせなくても立たせたままで替えることもできますよ。
日本でテープタイプは「寝させて替える」というイメージが強いかもしれませんが、立たせたままでも替えられます。
まとめ
以上、筆者がカルチャーショックを受けたアメリカのおむつ事情とその理由を説明しました。
まとめ
- アメリカのおむつはテープタイプ
- パンツタイプは2歳以上のトイレトレーニング用
- テープタイプが主流なのは、靴を屋内でも履いて過ごす文化だから
不思議に思っていたことも、理由がわかれば納得ですね。
最後に、おむつに関するいくつかの使える英語を紹介します。
Let's go change your diaper. (おむつを替えよう)
Lay down. (寝て)
Put your legs up! (足をあげて)
All done. (おしまい)
おむつ替えのときも話しかけながら、コミュニケーションをとっていきましょう。